大阪・関西万博にて、NTTパビリオン「Space/Sense Sharing」において、ライゾマティクスが展示体験全体を担当する中、Zone1〜Zone3、屋外エリアまで、すべての空間の音楽制作と音響演出の設計・実装を担当。
来場者の動きや感情に同期する有機的かつダイナミックなサウンドが、IOWNなど最先端技術による設計空間と融合。パビリオン全体を一つの“感情をまとう構造体”として成立させる、没入型オーディオビジュアル空間の演出を音響面から支えました。
https://www.expo2025.or.jp/domestic-pv/ntt



◎Zone1|通信の歴史 × 没入演出
「コミュニケーションの進化」をテーマに、手紙・モールス信号・黒電話・ガラケー・スマホ・タブレットといったプロップスを通して通信の歴史を辿る空間。
大型LEDに映し出される映像・音楽と同期させながら、演出照明とプロップスを統合制御するシステムの設計・実装を担当しました。視覚・聴覚・物理的モノの動きが一体となった、没入感あるマルチメディア空間を実現しています。


◎Zone2|IOWN × 3D空間伝送 × Perfumeライブ再現
NTTの次世代通信基盤「IOWN」によって、Perfumeのライブパフォーマンスを1970年の万博跡地からリアルタイムに3D空間伝送したライブ配信イベントを実施。
会期中のZone2では、配信時の3D空間データを再構成し、音楽と映像が連動する“追体験型インスタレーション”として展開。観客が当日のライブを空間ごと再体験できる音楽空間を構築しました。


◎Zone3|観客参加型AI × 音楽生成
参加者を撮影し、AIによる画像処理・解析をリアルタイムで行い、映像・音響に変換する観客参加型コンテンツの企画・設計・実装を担当。来場者の存在そのものが音楽に変換され、空間と人の関係性を再定義する試みを行いました。


◎屋外中間領域|“共鳴するパビリオン”の実装
「共鳴するパビリオン」というテーマのもと、屋外空間全体を用いた音響・インスタレーション設計も担当。
頭上から地面に張られたワイヤー20本に振動センサーを設置し、来場者の接触による振動データをリアルタイムで音に変換。さらに、建物ファサードの布が風やキネティック構造で揺れる様子を映像解析で感知し音楽化。
空間全体が“楽器”となるような、高精度なインタラクティブ音響体験を創出しました。

